様々なビジネスコンテストを目や耳にしたことがあるかと思います。
でも以外と”ビジネスコンテスト”ってどんなものなのか知らない方のほうが多いのではないか…と思い、今回は「そもそもビジネスコンテストって?」に注目しながら解説していきます!
そもそもビジネスコンテストとは
ビジネスコンテストは、個人やチームの参加者が用意したビジネスプランを審査するコンテストのこと。企画する側の主体としては、学生団体、企業から、官公庁などがあります。
主催者が企業である場合、社員を中心とした参加者からのビジネスプランを、新規事業の担当者が選考するような形が主流です。選考が進むにつれて、審査者が、担当者から責任者、最終審査では役員となることもあります。
最終選考において審査上位のプランの中から、事業化を検討するものを改めて精査し、出資を検討したり、人的リソースの支援といった対応が行われます。
ビジネスコンテストに参加するメリット⑦つ!
ビジネスコンテストには、起業を志していたり、解決したい社会問題があったり、挑戦の場を求める若年層(学生等)など様々な人物が参加する傾向にあります。ビジネスコンテストへの参加は、一般に以下のようなメリットが挙げられます。
④仲間集めができる
例えばさらにチームが欲しい場合や、現在は自分一人ですべての領域の作業をしている場合、そして。自分以外にも人的なサポートが必要な場合、起業するための仲間集めが大切になります。イベントに挑戦する人を必ず見守っているギャラリーや、参加している同士でマッチングすることもあります。
チームが既にいる方も、更なるスキルを持った仲間ができたりする機会にもなります。
⑤協業先に出会う可能性が高い
ビジネスをさらに発展させ、加速させる協力関係を協業先といいます。ヒト・モノ・カネといった経営資源が不足しがちなスタートアップでも、協業先次第でビジネスの基盤が確立することもあります。②と同様により共感してくれる協力者が現れるわけです。
⑥営業見込み客の獲得につながる
「見込み客」とは、「商品・サービスを購入してくれる見込み度の高いお客さま」のこと。 実際のマーケティング・セールスの現場でいうと「今すぐ客」とも言います。 つまり、営業(セールス)をしたら、購入してくれる可能性の高い顧客です。
実際のプレゼンをみてもらうこと「見込み客」が見つかることもメリットのひとつ。
①賞金、協賛金による、直接的な金銭メリット
一般公募のビジネスコンテストにおいては、上位入賞者に対して企画により差がありますが10万円~100万円程度の賞金が付与されることもあります。
こうした資金を事業の資金に充てる目的で参加者も少なくありません!
②出資先として注目を受けることによる間接的な金銭メリット
仮に、コンテストとしては上位に選ばれなくとも、協賛各社や、観覧者の目に触れることにより、個別に繋がり、そこから出資の話に繋がるようなケースも存在します。
③メンターによるビジネスプランのブラッシュアップ
ビジネスコンテストでは選考の過程でメンターによるブラッシュアップを受けられるケースも多いです。実務経験、起業の実践経験のあるメンターからのフィードバックで、ビジネスプランを実践的な形にブラッシュアップできることも、プランの実現を目指す参加者にとっては大きなメリットです。
⑦メディアに取り上げられることでPRに繋がる
PRにも力を入れたいところですが、なかなかそこまで行き届かないという方も、ビジネスコンテストに出場することで自ずと、運営側からの発信や宣伝でPRができます。
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ちなみに昨年開催したAGORA LEVEL UP STAGE(レベルアップステージ)では?
プレゼンターそれぞれにやはり多くのメリットが舞い込みました。
ファイナリストそれぞれ、仲間ができたり、それこそ協業先が見つかるなどはもちろん、
プレゼンテーションを見ていた方から投資を受けたなど確実に事業が加速する機会となりました。会社の拡大、そしてメディアに出たことをキッカケに様々な団体から声がかかり結果ビジネスマッチングの輪が広がっていきました。
ビジネスコンテストから成功事業を生み出すことは難しいのか?
参加者にとっても複数のメリットがあり、また、企業にとっては*オープンイノベーションの種ともなりうるビジネスコンテスト。しかし近年では「ビジネスコンテスト発」の大きな成功事例というのはあまり目立たないのが現状…。
*オープンイノベーションとは…組織内部のイノベーションを促進するために、意図的かつ積極的に内部と外部の技術やアイデアなどの資源の流出入を活用し、その結果組織内で創出したイノベーションを組織外に展開する市場機会を増やすこと。
審査上の評価が高いプランがスケールするとは限らない
一方で、ビジネスコンテストで高い評価を得て、事業化されたにも関わらず、撤退を余儀なくされたビジネスは数多く挙げられます。
例えば、もし最終選考や決勝などでグランプリに選ばれなかったとしても、ビジネスマッチングの機会になったり、投資を受けられるチャンスが転がっているのがビジネスコンテストです。
コンテストの場には多くのギャラリーが参加しています。中には金融関係者や投資家なども参加しています。十人十色のビジネスアイデアがあるのと同様に、審査や評価においても十人十色の審査結果があるわけです。
ビジネスコンテストへの参加目的は起業とは限らない
近年のビジネスコンテストには本来の目的から逸れた動機でエントリーする参加者も少なくないようです。
つまり、起業を志していたり、解決したい社会問題があるといった原体験から始まるのではなく、ビジネスコンテストの賞金が目的であったり、もしくは学生の場合ビジネスコンテストでの成果を就職活動の話題とすることが目的の参加者も増えています。
まとめ
ビジネスコンテストは、意欲ある参加者や、有望な可能性のあるビジネスプランを見つけ、オープンイノベーションにつなげることができる場です。
更に挑戦した暁には、必ずなにか刺激や協力、マッチングなどの発展が待っています。
事業の加速をするにあたって逃してはもったいない”ビジネスコンテスト”。
自身のビジネスアイデアや、アウトプットしたいものがあるなら、ぜひ飛び込むべき機会です。
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